あァ…
きっと今の俺は、内地の貴族のどこの娘よりも女々しい。

こんな自分に虫酸が走る。
なのに制御しきれないなんて…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのエレンという少年、他の手に渡すわけにはいかない」

「あァ、わかっている」

 

 

 

 


「明日、審議所で兵法会議が開かれる…ザックレー統帥が指揮を執るそうだ」
「なるほど」
「エレンの身柄を憲兵団か調査兵団のどちらに委ねるか…が議題なんだが…」
「どうしても欲しい…というわけなんだな?」
「あァ…」
「で?そんなただの報告のために呼び出したんじゃないだろう」
「・・・・・」
「言え」
「まったく察しがよくて助かる」

 

 

「エレンの存在は賛否両論、人類の手に負えない驚異という考えもある」
「…だろうな」

 

 

 

「どんな手段でもいい、お前があの少年を能力ごと管理できるということを示してほしい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


当日、エレンや憲兵団の奴らの動向を見守っていたが、俺に巡ってきたのはパターン2。

やれやれ、結局また嫌われ役かよ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの瞳に魅入られる前に顔面を蹴った。
人間の体という意識は捨てて、そこらの石ころのように蹴り飛ばした。

そうだ、ちょっとぐらい歪んだ方が直視しやすくなる。
野郎のくせにあんなに美しく整ったツラしやがって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


エルヴィンが飴で俺は鞭。

エルヴィンはエレンを励まし、ハンジは俺を咎める。
ミケは…いつものように、必要がないと判断したのか黙って窓の外を見ている。

 


まだまだ親の加護の元で育つべき子供。
突然母親を食われ、悲しむ間もなく疎開、復讐の念だけを頼りに兵士を目指した矢先。
自分は巨人にもなれる人間で、でも世間は受け入れてくれずにいつの間にか処刑の対象に。
この5年の間にこの少年に降りかかったことは一体どれだけ重たいのだろう。
もう何度も巨人を目の当たりにし、壁外から戻ってきた俺の身に起こった場合とはわけが違う。


強い子だ。
勝手がわからず感情的になることはあっても、よく気も触れずに生きてきたもんだ。

 

 

 

 

 

 


「なぁエレン」


「は…はぃ!!!」

 

俺は徹底的に鞭を演じる。
嫌だとは思ったことはない。
それがためになるのなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺を憎んでいるか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


嫌だとは思ったことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレンを手に入れた。
アイツの全てが俺に託されている。

 


もの凄く能力のある獰猛な野良犬を預けられたブリーダーの気分だ。

 

 


「…っ」

懐いてくれるだろうか。
甘えなくていい、根底で理解し合いたい。

 


あの瞳がまた俺を捕らえることがあるのだろうか。

 

「ァ…っ、ッ」


次の壁外にエレンを連れて出るとなると、俺の周りも固めないとな。
近々小隊作って合宿でもするかな。

アイツは地下での拘束になるから、1日に1度は訪ねてやろう。
陽の射さない場所では気も滅入る。

 

「ッ、あ…ぁ、も…」

 

まァ、この俺が楽しい雰囲気なんて作れるはずもねェけどな。
1人ぼっちでいるよりはマシだと思ってもらえるといいんだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なァ…エレンよ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ァ    …ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


年甲斐もなく、ここのところ頻繁だったりする。

 

 

俺の中で性的なことは最も関心のない部類に含まれる。
男も、使わなけりゃ勝手に出て行ってくれればいいものを、わざわざ出さなきゃならないなんて面倒以外の何でもない。
出す予定もねェんだから、作り溜めなんかするな。
あんまり怠って、ある朝ベッタリ服を汚してから、日を決めて嫌でも抜くようにしていた。


それがどうだ?

あの子供の視線に焼かれてから、妙に興奮する。
もちろん、エレンをどうこうしたいとは思わないが、あの瞳を思い出すと興奮する。
どうにも消化できずにこんな形で吐き出すことになるんだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「失望したって顔だね」
「はぃ?!」

 


・・・・・・・・・・。


「珍しい反応じゃないよ」

 

「世間の言うような完全無欠の英雄には見えないでしょ、現物のリヴァイ兵長は…」

 

ぺトラ…お前、正直すぎるだろ…
もうちょっと取り繕ってくれてもいいんじゃねェのか?

 

「思いのほか小柄だし、神経質で粗暴で近寄りがたい」

 

ちょっ…お前、エレンにそんなこと…
エレンが否定しなかったら俺でも泣くぞ?


「いえ…俺が意外だと思ったのは、上の取り決めに対する従順な姿勢にです」


 

「強力な実力者だから、序列や型にははまらないような人だと?」
「はい…誰の指図も意に介さない人だと…」

 

俺ってどんなイメージなんだよ。
集団に所属する時点で、そんなんじゃダメだろうが。

 

「私も詳しくは知らないけど…」

 

 

「以前はそのイメージに近い人だったのかもね」

 

 


おい。


ぺトラ、お前何を言うつもりだ?

 

 

 

 

 

 

 


「リヴァイ兵長は調査兵団に入る前、都の地下街で有名なゴロツキだったって聞いたわ」

 

 

 

 

 

 


ぺトラ!!!!


やべェ、このままじゃエレンの中の俺のイメージが…!!!

 

 

「オイ、エレン!」

 

 

 

 

「全然なってない、すべてやり直せ!!!」

 

 

 

エレンは地下街がどんなところか知らないだろう。
きっとスラム街のストリートチルドレンよろしく、無法地帯で体売ってその日暮らししてたとでも思ってんだろ。
そんなビッチ扱いされちゃたまったもんじゃねェ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「おい、エレン…起きているか?」

 

 

 


「り、リヴァイ兵長?!」


その日、1日の最後にエレンのいる地下室へ足を運んだ。
監視といってもごく平凡な日常生活ではイマイチ何をしていいのかわからず、様子を伺うと言ったほうが正しいぐらいだった。

部下の部屋といえど、一度はノックしてみる。


「あっ、ちょ、ちょっと待ってください!!起きてます!!」

 

途端に中から慌てた声が上がり、建て付けの悪いドアが軋みながら開いた。

 

「す、すみません、お待たせしました」

 

風呂は女から先に年功序列。
エレンは最後。
俺が上がってから2時間弱、今しがた風呂から戻ったってところか。

火照る肌に濡れた髪が張り付いている。
昼間のピリっとした雰囲気も完全に取れ、ただの子供に戻っているようだ。

 

「ちょっといいか?」
「は、はい!」

 

 

 

「言いたくないことは言わなくていい、誰にも言うなということは黙っておく」


そう言って俺とエレンは他愛もない話をぼつぼつとした。

エレンの生い立ち、104期の事情、巨人に対する観念。
どれも新しくエレンを知っていくものばかりで、俺は純粋に会話を楽しんでいた。

 

「お前、俺のことをどう思ってる」


なぜ、それを口にしたのかはわからない。
ちょっとした衝動だった。

 

「え…兵長のことを、ですか」
「ぁ、いや…」

「どうって…何て言ったらいいんでしょう、まァ、怖いですね」

 

審議所でのアレを言ってるんだろう、もう時効とばかりに笑いながら言った。

 

「琴線に触れたら何されるかわからないですし、表情がなさすぎて怒ってるのかそうでないのかもわかりません」
「・・・・・・」
「あ、お、怒っちゃいました?ごめんなさい」
「いや、怒ってねェ」
「そ、そうですか…」
「続けろ」
「ただ、大人の武装集団が恐怖政治で抑えきれるとは思わないので、きっと兵長には何か強い魅力があるんだと思ってます」
「・・・・・・」
「それを見つけていきたいですね、せっかく憧れの最強とこうして話せるようになったんですから」

「最強…か…」

「はい」
「お前、ホント強いよな」
「?」
「家族失って落ち着く間もなく化物扱いされた15のガキが吐くセリフじゃねェぞ?」
「そうですか?」
「あァ、いきなり大人ばかりの集団にぶち込まれて、胃に穴でも開けるのが普通だろ」
「あいてもすぐ塞がってるんじゃないですかね」
「・・・・・・」
「ははは」

 

そういうところが強いってんだ。
置かれた環境に順応する能力が半端ねェ。


「俺はお前を殺すために迎えたんじゃねェ」

「え、そうなんですか?」
「お前な…」
「俺はてっきり、しくじらないために充分な殺傷能力のあるあなたの元に送られたもんだと…」
「それは最悪のときだ」


「俺はお前を殺したくはない」


「?!」

「お前の能力は使いこなせば俺以上だ、その力が欲しい」
「巨人殲滅のために?」
「そうだ」
「兵長以上?」
「そうだ、しかもハンジの研究次第では有利な情報も取れる」
「だといいんですけど…」
「だといい…ではダメだ、期待に答えろ必ず結果を出せ」
「・・・・・」
「お前にかかってる期待はデカいぞ?」
「わかっています…」

「だがな…」

 

「その分の息抜きはもちろん保証する」

 


そこまで俺は一息に言った気がする。
頭で考えるよりも先に口が動いていた。

 

「息抜き…ですか」
「あァ…」

 

今答えなくていい、食べるものでも聴きたい音楽でも、俺にできることなら何でもしてやる。
そう言ったところで、エレンは視線を泳がせたまま俺に向き直った。


「ぁ、あの…」
「何だ」
「兵長にも理解してもらえると思うので、怒らないで聞いてくださいね?」
「言え」

 

 

 

 

「男性の団員の皆さんって…どうやって、その…抜いてるんですか?」

 

「は?」

「あ、あっ、いや、その…俺も、そこは普通に溜まる体なんで…」

 

 


そうか、女か…

 

「娼館に行く小遣いぐらいはやる」
「しょ、娼館ですか」

「あの、俺抜くのは自分でも不自由ないんですけど…」
「ん?」

「たまに一緒に寝てもらえませんか?寝るって、その、寝るだけです」

 

何言い出すんだこいつ…

一つの布団で俺と寝たいだと?


「人肌恋しいのか?」

 

「そうかもしれません」

 

まだあの頃母さんに甘えたかったところもありましたし、今は加えて性欲が強くなってきてしまって…

 

 

 

 

 

 


こういうとき、女なら上手く宥めるんだろうな。
抱かれてやるのが全てじゃなくて、母親のような包容力がその女にもあるんだろう。

 

どうしたらいい。

 

 

 

 

攻撃してくる驚異を力で制御することしか考えていなかった。 

 

 

 

 

 


俺はどうしたらいいんだ。

 

 

 

 

 

 

「俺はシロとヤったことなんかないからな?誤解するなよ?」

「シロ…ですか」
「男は抜かなきゃならねェ体だろ、仕事でやってる女しか抱いたことがねェって言ってんだ」
「は、はぁ・・・・・」

 

 

 

 

 


「俺の目を見ろ、エレン…お前はこんな男に何を求めている?」


あの瞳が、少し力を失って俺を射る。

 

「な、何を…って…」

 

そのままエレンを、座っていたベッドに押し倒す。
エレンは、迫るように覆いかぶさる俺に多少ビビって眉間にシワを寄せたが、じっと俺の目を見ている。

 

 

 

「言葉で表せないならいい、添い寝するなり何なり好きにしろ」

 

 

 

 

 

 

 


「兵長…ッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからはあっという間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見開かれたエレンの瞳にデジャヴを感じた瞬間、俺の視界は反転した。

 

 

寝巻きに着ていたシャツを引き裂かれ、体をベッドに縫い付けられる。
布を素手で引き裂くって、なかなかできるもんじゃねェぞ?
それだけの力が篭っていたようで、俺を押さえつける力もかなりのものだった。

そんなにしなくても逃げねェよ…

 

歯で食い破られるんじゃねェかと思うほどの勢いで首筋を舐められる。
落ち着けと宥めたくても、エレンからの無言の圧力に負けて言葉が出ない。

 

 

 

 

 

そして下半身が外気に晒された時にはもう、俺は完全に濡れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


これをどう説明しようか。


エレンに咥えられてイキかけて。
寸止め食らってケツの穴指で広げられて。
初めての感覚に、単純に違和感が容赦なく襲って来る。
でも不思議と拒絶する気にはならなかった。

自分が言い出したことだから…だけじゃない。

エレンのあの瞳を思い出しながら自分をイカせた時の興奮状態に似ていたから。

 


エレンとどうこうしたいとは思わないなんて、実はウソだったのか?

 

 

 

 


本当は、俺は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「ぁ ぁああ、っ、ア!!!」

 

 

 

 

 

指で広げられてる間に感じるところも見出された。
思わず跳ねた声上げちまったもんで、エレンも気を良くしてソコを弄りまわした。

味わったことのない、奥からの疼くような性衝動に俺の腰は砕け、ただひたすらエレンの指を追った。

 


「へ、ぃ長…ッ、すご…」


そして息つく間もなく突き込まれたエレンの硬い肉棒。
本当はもっと奥までめちゃくちゃに突きたいだろうが、俺のイイところが浅いところにあるばっかりに。
それでもエレンは悩ましい表情で俺を味わっている。

 

「こんなに、気持ちいいんです…ね…」

 

初めてなのか。
やっぱりといえばそうだ。

筆卸しが俺じゃ、なんとも不憫なんだがな。

 

「遠慮するな、多少のことじゃ壊れねェよ…」
「兵長…」


「じゃぁ・・・・・もうちょっと、奥まで…」

 

 

 

そのままズルリと奥まで押し広げてきた。

 


「、ァ!!…っ」


エレンのカリがあんまり高くて…
抉られる衝撃に、思わず体がのけぞった。
両脇のシーツを掻き抱き、喉元を反らせると、必然的に差し出されたシャツ越しの乳首にエレンの爪が引っ掛けられる。

 

「ん、ぅ…ェレ…」

 

その刺激に中が締まる。

 

「男でも気持ちいいんですか?」
「ぁ、あ、っ…」

 

 

激しいピストン運動を繰り返していたエレンがふと止まった。


「兵長…」 

 

なんだよ…

 

 

「結構勃ってますね、中だけでイってください」

 

 

 

 

俺には被虐趣味なんかないはずだ。

ベッドに押さえつけられて身体の中めちゃくちゃに掻き乱されて。
男のくせに中弄られて感じて。
普段は大人しくしてる理性のネジが、ブッ飛びたがってガタガタ鳴ってやがる。

エレンから与えられる衝撃を、本能のままに伝えたい。
お前にこんなことされて、俺はこんなにも狂っちまうんだ…って。
お前には人類最強をこんな姿にする力を持ってるんだ…って。

 

 

「そりゃあ…お前次第だろ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁ…

 

 

 

 


あの瞳…

 

 

あの熱線…

 

 


もっと俺を見ろ。

 

お前の欲望の全てで、俺を刺し殺せ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それまで、俺の両脇に手をついて見下ろしながら腰を振ってたエレン。
童貞のくせに楽しむ余裕があったのか、俺が暗黙の許可を与えてからは、俺の胸にぴったりと体を寄せて動きを変えてきた。
それは俺にもわかる、「イク」動き。


「へ、い長…っ」

 

俺の肩口に顔をうずめ、我を忘れて首筋をしゃぶる。


「ェ、レン…も、イカせてくれねェか…?」
「兵長…もう出ちゃう?」
「・・・・」


あまりの露骨な言葉に髪を掴んで返すと、エレンは浮ついた表情で俺を見た。
酒に酔ったような、高熱に浮かされたような、寝ぼけてるような。

 

 

 

雄の強さを湛えたまま、ガキらしく可愛く微笑んでみせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「だいすき」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腰の骨が粉砕したかと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、ァ!!あ…っ」

 


濡れる肉壁を強く擦り上げる。
何かを押し込むように強く。
締め上げる俺の中で、チンポの括れを刺激してるんだろうか。
ゴリゴリ音がしそうなほど、エレンのカリが内側を突く。
太くて硬い竿は、その途中にある俺のイクところを確実に攻め続け、俺はもう何に集中したらいいのかもわからない。

深い亀頭、逞しい竿、熱い視線…


あぁ、俺のチンポがこんな角度まで勃ってるの見たことないな。
30も過ぎて笑っちまう。
そんなに気持ちいいのか?

 


「き…も、ちィ…」

 

理性と本能の自問自答。

 

エレンへの素直な感情。

 

 

「俺も…俺も気持ちいい…兵長…もう、出ちゃう」

 

快感に上擦る声。
俺のケツ突き上げて、そんなに感じてるのかよ。
硬い体抱き締めて、そんなに感じてるのかよ。


クソ、可愛いやつめ。

 

 

 

 

 


クッソ・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 


「中に出せ」


「ぇ、そんな…」
「せっかくなんだ、一番気持ちいい瞬間を台無しにするんじゃねェ」
「へぃちょ…」

「でもな?俺が許可してからだ…」

 

ほら、腰振れよグズ野郎…

もうイこうぜ。

 

「は、はぃっ…」

 

 

 

 

 

 

「ぁ、ェ、エレン!!エレ、ンっ!!!!」

 

 


スゲェ…硬ェ。

こんな気持ちいいこと、初めてだ。

 

腹の奥底から押し出されそうな精液。
エレンの攻め上げに漏れる声。

気持ちいい…

 

 

 

 

「エレン、エレン!!も、俺、出っ、出る!!!!」
「ン…」
「でも、ッ、おまえは、まだ、出すな…っ」

 

「え、一緒に…イカせて…」

 

ダメだ。
それじゃダメなんだ。

 

「エレン、お前は俺が出し終わった頃に出せ…それまでひたすら突きまくれ」
「なんっ、で…」
「は、ッ…」

 

 

 

 

 

 

「俺をめちゃくちゃにしたいだろ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燃えるようなエレンの欲望が俺を中から焼き尽くす。


「わ、かりまし、た…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


そして再開された若くて逞しい雄の突き上げに、俺は濡れて啼いて痙攣した。

 

 

 

 

 

 


「え、れ…ッ、イ、イク!!ィ、ぐ…!!!!!ぁああ!!!!!」

 

 

「兵長…可愛い…かわいい…」 
「ぇ、れ、ッ!!ぁ、あ!あああ!!ァ!!」
「ほら、気持ちいいトコいっぱい突いてあげる…ッ」

 


あ、もぅ…だめ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「あ    ッ         !!!!!!!!!!!!」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


全身に込められた力が一気に放出する。


痛いほど勃起したチンポから噴き上がる精液は、可愛いエレンの表情を卑猥に汚した。
絞り上げる肉壁にエレンが呻く。

 

 

「へ、ぃ…ちょう…だ、っめ!!」

 

 

 


まだだ!!

 

 


「ぁ、まだ、だ!まだイクな!!突いてくれ!!エレン!!!!」
「兵長っ!!!!」
「ぁ、ア、あ!!ああああ!!!!!!あ!!!あァ!!ア!!」

 

 

 


「へ、ちょ…も、出…っ」
「あ、アッ…ぁ、あ!あぁあっ!!!!」

 

 

 

 

 


「り、ヴァ…」

 

 

 

 

「ぁ、あっ、ひ…ク、クる・・・・・・・っ!!!!!」

「あァ、っリ、リヴァ、イっ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あァ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エレン!い、イってくれ!!中に、中!中、奥!!俺、俺のっ…ァ、あ!!クるぅうううう!!!!!」

 

 

「ッ、ああ、あ    !!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「――――              !!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレンの濃い精液が胎に叩きつけられる衝撃に、もう声帯を震わせることもできない。

唇だけの悲鳴を上げながら、俺は盛大に潮を噴いた。

 

 

 

 

 

 

 

 


壊れそうな快感に、俺は舌を突っ張らせ白目を剥きながら最後の一滴まで出し尽くした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「兵長!!おはようございます!!」

 

 

 

 

あのあと、俺はエレンが付き合ってくれと言い出したりしたらどうしようかと心配した。
ヤる=好き、みたいな方程式が成り立ってはどうしようもない。

 

 

でも、案外エレンは理性的だった。
昼間はそんなことおくびにも出さない。
みんなといる時も妙な素振りひとつない。
かと言って、夜な夜なこっそり俺を呼びつけることもしない。

 

人類最強が自分のためにたった一度大サービスしてくれたんだ。
と、そんな意識なんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

情けない。

 

 

 

俺はこんなにどうしようもねェ男だったのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


俺は…

 

俺の方が…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、エレン…起きているか?」