「ちょっ、ゃ、やめろ!!オイ!猿飛!!!!」

 


ズルリと肉杭を引き抜かれ、そのまま地面に背中から倒された。

今更理性ブッ飛ばしやがったのか?
だからさっきあれだけ煽ってやったのによ。
もう気持ち萎えたっての。


「アンタ何なの?」
「なっ、にがだよ・・・・」
「急に襲って乗っかってきて、かすがの代わりみたいなことしたくせに、自分イってないし」
「アンタに説明する必要なんかねェだろが!!」

「・・・・・」

猿飛の瞳がスっと窄まった…ような気がした。

「な、なんだよ…」


「うん、じゃあいいよそれで…俺様もアンタの身体好きにするから」
「エ?!あ、はァ!?!!!」


猿飛は逆襲にかかりそうだった俺の前髪を掴み、一気に顔を近付けた。

獣が餌に狙いを定める一瞬の、あの目。
本能が荒れ狂う前の、恐ろしいほどの静寂。

 

 

「悔しいだろうけどね…アンタが俺様の身体に惚れることになるよ」

 

 

 

 

 

言ってろ、軟派野郎。
誰がアンタのそんな貧相で大したテクもねェ身体に魅了されるってんだ。


「Ha!!アンタが俺ン中にもう一発出してェだけだろ」
「まぁ、アンタの中も悪くなかったけどね」

俺の中から溢れる精液を面白がるように、ケツの穴を弄りまわす。
長ェ指で、言うわりに優しく中を撫で回すんだ。

「でも男でココに入れられたいって…ホントにいるんだね」

うるせェ…
自分でも普通じゃねェってことぐらいわかってんだよ。

「いい加減にしねェと、マジでブッ飛ばすぞ」
「さっき俺様がいくら言っても退かなかったくせに」

 

「相手がイったら満足って、どんな感じなんだろ…」

押さえつけられて割られた脚の間をグチュグチュにされるのも、またM心にヒットした。
バックとかも燃えるんだろうけどな。
やっぱり下に押さえつけられて、脚開かされる方が感じる気がする。
でも、どうしても性的な衝動が得られねェ。
こんなに股間弄り回されてるのに…

「でもせっかくだからイクところ見せてよ」

アンタにそんな技量があるはずねェだろ。

「俺様にそんなテクないって?」
「わかってんじゃねェか…」

 

 

「そうだねェ…」

 

 

 

 

 

 

俺様不慣れだから…と眉を垂らしながら、中の指がほんの少し内側に折れた。

 

「んぅ、ふ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


んんんん?!!!!!!!!

 

 

 

 


「旦那、俺様のことナメてたでしょ?最初から勝負に出たら気分悪くするかと思って」

 

 

 

 

 


「何…っ」
「男の身体、もうちょっと勉強した方がいいよ」


そういってまた、中を掻き回される。

さっきまでチンポ入れられても大した衝動の起こらなかったトコロ。
それが、アイツが意思を持って触れた途端、鈍い快感に痺れた。
あまりの痒さに、鼻に声がかかっちまった。

「ココでまた俺様のことしゃぶり尽くしてね」


あァ…
ソコ、そんなにされたら…

 


「さ、猿と、び…!!!やめ・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「このメス野郎が…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


こんなに痺れる言葉、他にねェよ。


快感、悦楽、陶酔…そんなモンが一気に流れ込んできては、俺の全てを蕩けさせる。

 

 

 

 

 

 

 

 


俺って…


こんな男だったのか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体位だけしか変わっちゃいねェ。
さっき咥えたチンポを改めて同じところで咥える。
あまりにピンポイントだったために、たまたま当たらなかったGスポット。


俺のケツはすっかり性器に変えられちまった。

 

 

言葉で表現しにくいが、とにかく気持ちいいトコロ。
そんな急所を猿飛のあのデカい肉棒で無遠慮に抉られる。
無遠慮なようで、ピストンの速さも強さも深さも、何もかもがちょうどいい。
俺のチンポはもう萎える暇がねェ。
胎ン中ズコズコされるだけで、ビックリするぐらい硬く勃っちまった。

「ぁ、あ!!ァ…ん、は、ァ!あ!」
「エロ…旦那、そんな顔するんだ…」

微塵も余裕がねェ。
声を抑えることも、表情取り繕うことも、悪態つくことも何もできやしねェ。

「さっきと全然違う…さっきも凄くよかったけどね?」
「ぁ、うる…せ…」
「俺様の上で腰振り乱しちゃってさ…かすがって言ったら、中、ビクッて…」

 

そう言われて俺の中がまた動く。
コイツがこんなにM心煽るのが巧かったなんて。

「ココ突いてやると旦那超気持ち良さそうじゃん…」

もうどうにかなっちまいそうなほどの快感。
触れられるだけでこんなに気持ちいいトコロがあるなんてな。

「旦那の中キュンキュン動いてさ…俺様のチンポに吸い付いて堪らないんだけど」


「あ…ァ…」

「ねェ、教えてよ…気持ちいいの?」


そんなこと、俺が言えるはずがねェ。
ただでさえ天邪鬼なこの俺が。

「旦那…ココ…チンポで押されんのが気持ちいいのかって聞いてんの」
「…ッ、ぅ…」
「旦那のことは嫌いだけどね?無理強いはしたくないなァ」


クソ、コイツ腹立つ。

もう早く突きまくってほしいのに、わかっててそんなこと言いやがる。
一度味を知った体は疼いて仕方ねェ。
こんなに快感に弱い体だったなんてな。


「ねェ…」

「猿ッ、と…ァ!!」

今まで放置されてたチンポにいきなりの刺激。
雁の括れを指の輪で強く扱かれる。
前からも後ろからも強い快感が押し寄せる。
俺の体ひとつじゃ溢れ出しちまうほどの快感。

 

「気持ちよくないんならやめる」

 

 

 

 

 

え?

 

「…ァ」

 

太い肉杭が音を立てて引き抜かれ、気持ちのいい指も離された。
 

そんなヒデェ話ねェだろうがよ。
こんなに胎の奥が疼いて仕方ねェってのに。
イキたくて堪らねェよ…

頼む、猿飛…


「なに?そんな声出しちゃって」

 


「頼む…」

 

「何を?」
「もう1回」
「だから何を」
「…」

「わからないってば」

 


「ぃ、入れて…くれ…」
「何を、どこに?」
「アンタの、猿飛の…その…」
「俺様の何?」
「…チンポ…を」
「どこに」
「ココ…に…」
「何?よくわかんない」


「俺のケツにブッ込んで…」

「ブッ込むだけ?」

「つ…突き、回してくれ…」

「あー、ごめん、最初の方忘れちゃった」

 

畜生…
覚えてろ、このクソ猿。

でも、もうこれ以上我慢できねェ。
悔しいが、今主導権はアイツにある。
アイツのことだ、言わなきゃ梃子でも動かねェだろう。

 


「さ、さっきみてェに、俺のケツに…ぁ、アンタの…チンポ…ブチ込んで突きまくってくれ…」

「ん、わかった」

さっきは俺の腰だけを掴んでガツガツ動いてた猿飛が、チンポの照準を合わせるとそのまま上半身を俺の上に寄せた。

汗で張り付いた俺の前髪を少し払い、やけに人間らしい表情で俺を見た。
その猿飛の表情がなぜか俺を興奮させたんだ。
セックスってそういうモンなんだろうな。
普段と全然違うように見える。

あの猿飛のこと、今は嫌いじゃねェ。


「どうせだからさ、とことん気持ちイイ方がいいよね」

「Ah・・・・・?」
「出すだけでもいいけど、せっかく身体が二つあるんだから…愛してるフリでもしようよ」
「Ha…別にそれはいらねェ」
「まぁ、そう言うなって…気分高めるいい要素だよ?」
「勝手にしろ…俺はそこまで求めてねェから」
「あ、じゃあキスしていい?口は嫌?」
「何ともねェよ…ってか、萎えるから早くしろ…」

徐々に声がはっきりしてくる俺に呆れたのか、猿飛は続けたそうな言葉を飲んで、腰に力を込めた。

薄く口を開けて浅く息をすると、少しの抵抗をもって猿飛のデカブツがズルズルと入ってくる。
思わず目を閉じて、その気持ち悪いような気持ちいいような感覚を味わう。
妙にゆっくりな侵入に痺れを切らし、俺は猿飛に視線を投げた。

すぐそこで、欲望に操られた視線が一瞬で絡み合う。
遠慮気味に唇を舐められ、慣れたようなキスをされた。

 


そして、何かを言うためにほんの少し唇が離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「好きだよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


視界一面のオレンジ。

 

 

 

 

 

 

「ぁ…ア!!あっ…!ん、は、ァ!!」

 

 

 


疼いた。

胎の中がキツく締まった気がした。
欲しいという気持ちが全身を駆け巡り、もう何も考えたくねェ。
脳ミソは仕事放棄。

とにかく今は猿飛が欲しくて堪らねェ。

 

「旦那のイイところ…どこだっけ?」

身体を捩ってヨガるしかねェ俺に、これ以上どうしろってんだ。
そんなにモロがいいのかよ。
この変態が。

「てめ…わざと外してんだろ…」
「えェ?そんなことないよ?だってピンポイントじゃん?当てるの難しいよ…」

下唇を噛んでみるが、この快感には太刀打ちできねェ。
俺は観念して、それでも言葉で伝えるには理性が残ってて、腰を揺らして中の猿飛に肉壁を擦り付けた。


「ァ、っ…」

途端に、ジワリと染み出す快感。
腸に鳥肌が立っちまいそうだ。

少し落ち着いていた射精感が再び一気に沸き起こる。

「そんな、無心で腰振っちゃって…」
「き、気持ち…ぃ…」
「そう…そりゃ良かった、ココ?」
「あァ、ッ…」


自分でも驚くほど甘い声が出て、もう死にたくなる。
でも、そんな理性もソコをひと突きされるたびに弾け飛んでいった。
とんでもねェ事を口走っちまいそうで怖かったが、俺もどこまで制御できるか。

「アンタが気持ちいいと俺もイイみたい」
「ァ、んん…っ、ぅ…」
「絞り方がね…凄ェの…旦那の中…」
「んぁ、ア…あ!!」
「これ、俺様が先イっちゃったら恥ずかしいよねェ」


「でも、アンタの中…ちょっと凄すぎる…」


俺を先にイカせてからにしたいのか、猿飛はまた俺のチンポを扱きにかかった。

でも、俺はもうそんな気分じゃなかったんだ。
ここまで来たらドン底まで堕ちてェ。
プライドなんざズタズタにしちまえばいい。


「猿飛…ィ…」
「な、なに…」

「前…いい…」

「え?」

 


「中ッ、だけで…イカせてくれ」

「だっ、旦那…」
「俺を…っ、女に…して…」

 

 

「…最悪だ…」

 

そう言うわりに満足そうに笑った猿飛。

ちゃんと記憶してる猿飛のツラは、それが最後だった。

 

 

 

 

 

「や、ァ!!さ…ァアアアぁあ!ッ、ん、ぁ、ダメ!!ゃ、も…」

「ダメじゃないでしょう…こんな勃たせて…中もグズグズじゃないの」
「ぅア、あ!ぁああ!!!ッッ、んぅ…あ…俺、ァ、ダメ、も、イキ、そ…」
「ホント、に…ココ、突かれた、だけで…イっちゃうんだ」

 


「猿飛ィ…きっ、気持ち…ィよぉ…スゲ、ェ…ぁ、ら…ェ…」

「もっと欲しがって…」
「猿飛ィ!!」
「俺様が好き?」

「す、き・・・・・・ッ」

「そぅ…」

「好きだ…猿、と…ィ…っっ」
「俺様も好きだよ…大好き…」


まともに言葉を発したのもこれが最後。

 

 

 

 


肉棒の激しいピストンで俺の身体はあっという間に女に変わっちまった。

グチュグチュと音を立てて、俺のケツは猿飛のチンポを咥える。
淫靡すぎて聞きたくもねェが、聞いてると正直めちゃくちゃ興奮する。
両脚は惜しげもなくM字に高く広げられ、深く突いてもらうためか、腰も浮き気味で揺れた。

「あ、あ!!ソコ、ソコ…もっ、と…強く…ァぁあ!!」
「そんなに、気持ち、イイ…の?」
「ィ…も、ァ、ダ…め、凄ェの…して…」
「ェ、ロ…」


絶頂の瞬間を壮絶なものにしたくて、堪えられるだけ堪えた。
神経が焼き切れそうなほどの限界を感じながら、猿飛と同時にブッ放してやろうと、死に物狂いで精液をせき止めた。

 

「ね…俺様、も…ダメかも…っ…」

「ぉ、俺もッ、アンタと、一緒に…イク…」
「ハハ…じゃ、も…イっちゃおっか」
「ん…限界だ…」
「まさか、連射しちゃうなんて…俺様も若い、な…」

 


「めちゃくちゃに…しちゃうから、ね…」

 

 

そう…
これが欲しかったんだ。

 


何も考えられなくなるほどの快感。
指の動きひとつコントロールできなくなるような衝動。


こんなことしてても、正直、猿飛には惚れてる感覚はねェ。
でも、俺の全てが猿飛に向いてるのは確か。
猿飛の体温、肌の感触、息遣い、声、視線、匂い、速さ、力、そして形。
たったひとつも取りこぼしたくねェ。
今この瞬間だけは、コイツは俺のもの。
コイツも俺しか見えてねェはずだ。

 

 


二言目には俺を嫌いだってうるせェ猿飛が、必死で俺とセックスしてるんだぜ?

苦しそうなツラしてよォ。
男の俺でもバラバラに砕けそうなぐらい、疑うような激しさで猿飛の腰が動いてんだ。

 

 

 


「だ、んな…も、イク…」

 

 

 

「…な、中に…」

「ん…全部、出しちゃう…ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あァ…

 


気持ちよくて死んじまいそうだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「旦那、ァ…っっ    !!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


名前を呼ばないのは、これを「フリ」以上にさせないための暗黙の了解。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「っ、が   ァ…ッッ  ァ…ぁあ           っ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

息も塞き止められ、膨大な力が暴発する。

逃しきれねェ衝動は、俺の限界を超えて全身を蹂躙した。
もう振り乱されるしか仕方のねェ、あまりに強い快感。

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間、俺は凄まじい熱に打たれて、蕩けてなくなっちまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この世に、こんな快感があったのか。

もう、声も出ねェや…

 

 

 

 

 

 

 

 


口元にまで飛んできた精液を、浮かされるまま舐めとった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「政宗様なんと情けない…」

 

 

 


聞いてねェ…


あの肝試しが一部始終全校放送されるなんてよ。

 

「皆のウワサになっておりますぞ」
「・・・・・」


とりあえず、アレは撮されてなかったみてェだが。
それでも、朝から校内でクスクスヒソヒソ、まったく弱い者いじめはするもんじゃねェな。
まいった。

 


「だ、伊達ちゃああああん!!!」

「なっ…what?!!」
「伊達ちゃん助けてぇえええ!!!」

 

「佐助ぇえ!ビビって逃げ出したというのは本当か?!」
「だ、旦那ァあ!!」
「来い!お館様とともにその性根、鍛え直してやる!!!」
「キャアアアアアア!!!!!!」
「ゥ、wait!!真田幸村、待て待て!!いやこれには深いワケがあってだな…!!」
「政宗殿もまいりますぞ!!!」


?!!

 

 


「Nooooooooooooooooooooo!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ってか、オイ、猿飛よォ…

 


「伊達ちゃん」って馴れ馴れしいんだよ、テメ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Shit…!!!!!!」