男にも生理があるとかいう都市伝説を聞いたことがある。


いわゆる女のそれとは現象が違うが、根本的なところは同じらしい。
ホルモンのバランスの波とかそういうの。
俺にはまったくわからねェ領域だが。
具体的な症状に、高体温とか軽い欝とかいろいろあるらしいけどな。


いつもの奴らと昼飯食ってる時にそんな下らねェ話題が飛び交った。
ほとほと野郎ってのはデリカシーのねェ生き物だと呆れながら、そいつの熱弁に耳を傾ける。


どれもこれもいまいちピンとこなかったが、ただひとつ、俺にも思い当たる節があった。

 


それは性欲の波。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここだけの話、俺には性的な衝動が三段階あってな。


第一段階は、まったく何もねェ状態。
その次が、ヤりてェって思う状態。
これが一般的な男の発情した状態だよな。
ただ、この年で言うのも難だが、俺はあんまりセックスに興味がねェんだ。
勃つには勃つんだが、支障ねェ程度にヌいてりゃそれでいい。

ここまでは、他の奴らとそう変わりねェだろう。
問題なのは最後の段階だ。

男がヤりてェって思うとき、悶え喘ぐ女を組み敷きたいっていう、上からの衝動に駆られるのが普通だよな。
まぁ、男でも好き放題されたいっていう奴もいるが、物理的には攻めだろ?

 

 


それが、たまに…ごくたまになんだが、犯されたいって思う時があるんだよ。

 

 


どういう時にその衝動が起きるかはわからねェ。
もちろん、突かれる快感ってのも知らねェ。
どんなに痛ェのか気持ちいいのか知らねェくせに、掘られてェ気持ちだけがひとり突っ走る。

溜まりすぎなんだろうと思って、そういう気持ちになったら早めにヌくようにはしてるけどな。

男に興味があるんじゃねェ。
相手は男でも女でもどっちでもいい。
とにかく、コントロールできねェぐらいめちゃくちゃにイカされたいと思うんだ。

 


こんなこと、周りの奴らには口が裂けても言えねェけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きっと俺はあのとき、めちゃくちゃ溜まってたんだ。

 


だから、あんな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


教頭に松永が来て以来、学校の雰囲気が微妙におかしくなった。
ホントに意識しねェとわからねェぐらいなんだがな。

その淀んだ雰囲気を一掃すべく立ち上がったのは、誰でもねェお祭り男、前田慶次。
先生まで丸ごと巻き込んで企画したのは「肝試し」。
面倒くさかったが、野球部のイメージもあるし真田幸村も行くってんで、俺も行くことにした。
暇人に付き合ってやるのもたまにはいいだろう。

 

2~3人のチームに分かれて裏山の寺を目指すそうだ。
ってか、1人で行ったほうが肝試しっぽくね?

 

 

 

「ほら、独眼竜!クジ引いて引いて!!」
「あ、Ah…」


「お、緑だね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「緑色のクジの人ー!」

 

 

 

 

 

クジを引き始めた途端に響いた叫び声。


なんだ?
猿飛のアホか?

 

 


そういえば俺のクジの色…


「あ、俺だわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


明らかにガッカリした猿飛と、ビビりすぎな小早川。


「男3人って何が楽しいんだよ…」

 

 

普段あんまり関わることがねェ2人なもんで、俺は結構楽しみだけどな。
こいつら、こういう時にどういう反応するんだろうって。
まぁ、小早川はまんまだろうけど。

猿飛って幸村の一番近くにいるくせに、俺はコイツのこと何も知らねェ。
情報屋ってことと、料理ができるってこと…その程度。


「特にアンタと一緒に肝試しって、正直ないんだけどー」

あと、とにかく俺のことが気に入らねェらしい。
俺も好かれるタイプじゃねェけどよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Ha!同感だな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所詮、前田の素人感覚の肝試しなんだろうとナメてかかったのが悪かった。

 

 


妙に雰囲気のある校務員に、異様すぎる校長の妹、不気味に荒廃した寺。
同じく痛い目を見ただろう猿飛と、最初で最後の意気投合。
小早川を身代わりに、俺たちは一目散に逃げ出した。


歩いてきた方とは逆にとにかく走った。
舗装された参道を走って走って、学校とは正反対の麓に降り立った。

ここまで来りゃ、ビビらせる奴らも来ねェだろう。
近くに街の灯りも見え、俺たちは落ち着きを取り戻した。

 

 

 

 

 

「旦那、大丈夫?」

 


「うるせェ…」

お互いに息は上がるとこまで上がってる。

ちょっとした茂みに立つ木に寄りかかって、俺はその場に座り込んだ。
猿飛も俺の隣で息を整える。

「あーぁ、かすがとは顔も合わせられなかったし、不覚にも逃げてきちゃたし…最悪だァ」
「アンタ、かすがと同じグループだったら、どうするつもりだったんだよ」
「え?そりゃあもう…」


そう言って、猿飛は急に俺の胸元に飛び込んできた。

「っ?!!!」

 

「さ、佐助っ!!今なんか変な声がしなかったかっ?!」

かすがの真似か、気持ち悪ィ裏声。
と思ったら今度は俺を乱暴に抱き寄せた。

「怖いか?」

思わず笑いそうになるようなドヤ声。
また、俺にすがりついて、

「こ、怖くなんかないっ!!」

そして、抱きしめて、

「大丈夫、俺様がついてるよ」

すがりついて、

「で、でもっ…!!」

こういうシチュエーションにしたかったのだと、俺相手に一人芝居を繰り広げる猿飛。
忙しい奴だ。
んでまた俺をかすがみてェに抱きしめて、続きか?

 

 

 

 

 

「安心するおまじない、してあげようか」

 

 


そう言って猿飛はかすがもとい、俺の顎をごく自然に傾けた。

 

 

 

 

 

 

 


不自然な近さにある猿飛の顔。
完全にかすがを妄想してるのか、その表情は甘くて深ェ。
普段の張り付けたような愛想笑いとも、俺に向けるような冷たい視線とも違う。

あんまりビビって、ブン殴ることもできなかった。

 

 

 

 

 

 


「・・・・・・・てコトがしたかったんだよね」

 

 


その表情がめちゃくちゃ腰にキたんだ。
初めて見たアイツの甘い顔に、胎ン中掻き回されたい衝動が一気に込み上げる。


「アンタとここで2人でいても何の得にもならないし…」


ダメだ…


「俺様、帰ろ」


堪えるんだ。
帰って好きなだけヌきゃイイ話じゃねェか。


「アンタ、いつまでそうしてるつもり?」

 

コイツにだけは縋っちゃいけねェ。

 

 


「ちょっと、独眼竜の旦…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

猿飛だけは…

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっ…旦那っ?!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普段の俺の意識は封じ込められ、ドの付く淫乱が降臨。

明日からどんなツラ下げて会えばいいのかとか、妙に噂漏らされたりしたらどうするのかとか。
考えるには考えた。
考えたけど、そんなもの俺の身体を止める理由にはならなかったんだ。

 

「せっかくだからヌいてけよ…男のイイところは男が一番よくわかってんだ」

「せ、せっかくって…だ、旦那何する気だよ?!」
「わかんねェんなら黙って見てろ」
「旦那?俺様ちょっと男は…」

「穴にコレ突っ込んで扱けりゃ、感じてイケるだろ?」

アイツの股間をひと撫で。
掘られる側じゃないとわかった安堵と、未知の行為への不安が混ざった視線を寄越してきた。
なんだ、意外とコイツ草食系か?

「アンタの雄を見せてみろってんだ」
「ちょ、ッ、ホントやめろって!!」


男なんだし手荒に扱っても何もねェだろ。

俺は猿飛を力任せに転がして馬乗りになり、ベルトを抜き取った。
よくもまァ、こんな速さでできたモンだ。
女相手だったら、完全に警察沙汰だよな。
当然ながら、猿飛も結構本気で抵抗してきやがって、あちこちブン殴られたりした。
それでも止まらねェ。

指を差し込むと、完全に萎えた猿飛のチンポ。
これがどこまでデカくなるんだかな。


「ちょっと!!マジ、やめて!!!!!」

悲鳴のような猿飛の声。

アンタ、いつも飄々と余裕ブッこいてるからよ。
これぐらい感情むき出しにしてくれた方がこっちも興奮するんだよな。

猿飛の上半身を左腕で地面に押し付け、右手で後ろ手にチンポを扱きまくってやった。
曖昧な快感を楽しむなんてことはねェ。
少しでも猿飛が性欲に蹂躙されるように余裕を奪うまで。

 

俺に余裕なんかとっくになかった。
猿飛にブッ込まれたくて、ただそれだけだった。

 

 

 

 

 

 

右手に溢れるヌメりに、俺の胎が疼く。


いつの間にかそれは握りきれねェほどの太さにまで勃って。


両手で顔を覆い、首筋を晒して声を噛む猿飛があまりにエロくてさ。

 


濡れた指をそのまま自分のズボンに突っ込んだ。
左手でズボンを下ろして、ケツに猿飛の精液塗りたくった。
そのまま穴ほじくり返しながら、猿飛のチンポにしゃぶりつく。
欠伸してる時だってこんな大口開けねェってぐらい、猿飛のチンポは立派で太くて硬かった。

猿飛って俺よりちょっと背が高いぐらいで、周りは俺より細いんじゃねェかってぐらい。
腰も女みてェに細いし、胸板も薄い。
脚だって、すぐ折れそうな細さだ。

それが、なんだこんな立派なモン隠し持ってやがった。

 

こんなデカいチンポでケツの穴ン中メチャクチャにされたらどんな感じなんだろな。
まァ、痛ェだろうな。
切れて血が出て、内蔵抉られて、気分悪くて吐いて腹下して…

女じゃねェんだ。
そんな都合よく、濡れて中で快感味わおうなんて、無理な話。
いっそ快感なんかない方が、気持ち割り切れていいだろう。

 

 


しかし、この先どうすりゃいいんだ?

何となくの生兵法でケツに指入れてみたはいいが、ホントにこんなやり方でセックス成立するのかよ。
手首まで入るぐらい広がるとか、絶対嘘だ。
この穴がそこまで柔くなるなんて、いつまでかかるんだ?
そんな時間かけてたら、猿飛に逃げられちまう。


歯を当てねェように唇と上顎で喉の奥までディープスロート。
喉を引き絞れば、遠くで猿飛が息を飲む。

コイツ、俺にこんなことされて感じてんだ。
いつもツラ合わせば、嫌いだ、ウザいだって言うこの俺に。


俺だって猿飛なんか真っ平ゴメンだ。
死ぬほど嫌いだって。

 

 

 

 

 

 

 

 

嫌いだってのに…

 

 

 

 

 

 

なんだか体が濡れてきちまった。

 

口の中に溢れる猿飛の先走りに気を良くして、俺のケツも徐々にクチを開き始めた。
いくら嫌いな俺相手だろうと、コイツもフェラされれば勃たせるんだな。
10代の野郎なんか所詮そんなもんだろ。

 

「旦…那、も、やめろ…」


一心不乱に吸い続けてると、不意に猿飛が言った。

見れば、猿飛の内腿は痙攣し、俺の喉を犯すように腰が揺れてる。
力むあまりズッズッと地面を滑る靴の音に、もうイキそうなんだとわかった。

「やめてこのまま帰れんのかよ」
「アンタにこれ以上されるよりずっとマシだ」
「なんだ…アンタ本能には従順なんだと思ってたぜ」
「ふざけんな、そこまで動物じゃないよ」


左手で抜けそうなほど髪を引かれ、右手で掴まれた学ランは今にもブツリと音を立てそうだ。
それがまた興奮するんだけどな。

身体は従順でも、気持ちはちゃんと持ってるってか?
そんなもんただの言い訳だろ。
俺だってアンタなんか死ぬほど嫌いだぜ?
でも今俺はアンタに抱かれてェ。

…いや、違うな。
抱かれるなんてそんな温ィモンいらねェ。
何もわからなくなるほどの衝撃が欲しいだけなんだ。

 

野郎同士ヤる理由に、感情なんか関係ねェんじゃねェ?
アンタ、声も顔も悪くねェし実際チンポがデカいとくりゃ、もう断る理由なんざひとつもねェ。


「悪ィな…生憎俺はそこまで動物なモンで」

ズボンを片足だけ抜き去り、俺は猿飛の上に騎乗位を取った。
これから溢れ散るであろう白濁に汚されないよう、猿飛のシャツをまくり上げる。

華奢で毛も色も薄い。
でも女には見えねェ。

そこにはあまりにも立派な肉凶器。

 


「旦那…お願い…やめ、て…」

 


両腕も解放し、俺が一人ただ乗っかってるだけの状態。
いくらでもハッ倒して逃げられるはずだ。
それでも猿飛は弱々しい視線をよこして懇願するだけ。


説得力も何もねェっての。

 

「俺を抱いてやろうなんて思うなよ?嫌いなままでいい…アンタは快感だけ追ってろ」
「そん、なっ…無理だよ…」
「Ha!!せっかく俺の一世一代の弱みが握れるってのによォ」

そうしてる間にも俺のケツは、親指以外の4本を丸飲み。
指が動くたびにクチュクチュ音が立つ。
この音、猿飛のチンポで鳴らして欲しいんだけどなァ。

 


ダメだ…
もう我慢できねェ。

 

 

 

 

 


「頭ン中空にして俺の身体に惚れろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

声が聞きたかった俺は、半開きの猿飛の口に指を突っ込んだ。

 


脈打つカリに照準を合わせる。
目を閉じると、下半身に神経が集中していく。


ずっと求めてたものが…
やっと…


「ぁ…あ…っ…」

 

 

 


うわ、エ…ちょっ…何だこれ…

 

 

「旦那ァ…あ、やめ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

超微妙。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


入れた途端甘く変貌し始めた猿飛に対して、俺の身体は見る見るうちに興醒めしていく。


痛みはねェ。
衝撃はある。

性的な何かが何もねェ。
気持ちいい悪ィの前に、これじゃどうしようもねェよ。
猿飛がメロメロに緩んで声上げてるのは見てて楽しいけどな。


もっと滅茶苦茶になりてェんだけど…

 

「オィ猿飛…もっと腰動かねェのかよ」
「ぅるさい…ッ、動かしたくも…ない、ね!」
「なんだよ、ノリ悪ィな…中出ししろってのに…」

「ッッ?!!」

 


なんだ?

 

一瞬震えた猿飛の身体。

コイツ、もしかして言葉攻めとかそういうのが好きなクチか?

 

 


「なァ、猿飛…俺に種付けしてくれよ…」

 

「だん、ッ…何言ってんの!!」
「ホラ、こんな硬くしてよォ…可哀想じゃねェか…アンタのチンポ」

できる限りイカガワシイ言い回しを選んでやれば、猿飛の腰は面白いように跳ねる。


「なァ?俺相手でも勃ってんじゃん…男ならどうこうしてェとか思わねェのかよ」
「アンタなんかに…ッ…あ…っ」
「ったく、うるせェなァ…じゃあ声噛んでてやるから、かすがでも想像してろ」

俺は猿飛のバンダナをおもむろに引いて、目を塞いでやった。

「想像しろよ猿飛…憧れのアイツが、アンタの上で…」
「…ッ」
「あの華奢な体に、アンタのこんな凶器が根元まで入っちまってさ」

「ン…」

 

控えめに揺れ始めた猿飛の腰。

地面に穴を開けていた指は俺の腕に縋りつき、快感を逃そうと力任せに掴む。
そんな力入れてちゃ、女はバラバラになっちまうってのによ。

腰を振り始めた猿飛についていこうと、俺も夢中でチンポに指を絡めた。
男の俺が、同じ男に女扱いされてるってのが、どうしようもねェM心を満たしてくれる。

 

 

 

 

 

 

 


「か…かす、が…ァ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

痛みの理由がわからねェ。

 

俺がそうしろと言って、コイツは素直にそれに応じただけのこと。
俺をかすがだと思って続けろと。

アイツが苦しそうにその名を呟くたびに、心臓引き絞られるような思いがした。
ギュウギュウと握り潰されるようで痛ェ。

 

なんでだ?
なんで痛んだりするんだよ。

 


「Shit…」

 

 

 

 

女々しくなるのは股座だけにしとけってんだ。

 

 

「あ、ァ!!あぁァッ、っっ!!!!」

 


アンタの頭ン中のかすがは、そんなに気持ちいいかよ。
ヨダレ垂らして喘ぐほど。


なんだか無性に腹が立って、俺はめちゃくちゃに腰を振った。
中で猿飛が存分に扱かれるように。
ズルズルと肉壁でガチガチのチンポをしゃぶる。
自分を高める手も止まり、ひたすら猿飛をブッ飛ばしにかかった。

濡れた胎から淫猥な音が立つ。

 

 

「ぅア!!も、ィ…イク…!!!!」


あァ、いいぜ?
イってくれよ。
俺ン中にザーメンぶっかけろ。

 

早く…

早くアンタの…

 

 


腰の打ち付けが一際力強くなり、猿飛の雄が五臓六腑に染み渡る。
身体は打ち上げられても、なんだか猿飛を食ってる気分だ。

 

 

 


「あ…ァああああ         ッ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 


「っ・・・・・・ッ…」

 


腰を掴まれ奥に押し込むように捩じ込まれた瞬間、猿飛の全身が硬直した。

 


針金のような鋭い悲鳴を上げて、猿飛がイった。

大袈裟に痙攣するチンポ。
それが動くたびに中に精液が叩きつけられていく。

 

猿飛の精液…か。

普段仲も悪くて、お互いのこと何も知らねェような猿飛の。
ちょっとやそっとの関係じゃ見ることのねェ表情。

実は家なんかねェんじゃねェのかとか、食わなくても生きられるんじゃねェかとか。
どこか人間味に欠ける雰囲気の猿飛。
表情も嘘くさくて、全く何考えてるのかわからねェ。

そんな猿飛の超動物的な姿を見て、口角が自ずと釣り上がる。

 

 


「は、ァ…」

「可愛かったぜ?」
「・・・・・」


完全に出し切った猿飛のバンダナを元に戻してやった。
目は充血し、虚ろな視線を投げてくる。

その視線を受け止めづらくて、俺はさっさと抜こうと思った。

 

猿飛も出すモン出せたんだ、俺も大願果たせたんだし。
これ以上ここにいることもねェ。


「ホラ、悪かったな…抜くから…」

 

 

 

 

「待って」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浮かせた腰が思いっきり沈む。

 

「ん、ッ・・・・・・」


一気に肉棒が打ち込まれて、俺でも流石に呻いた。

「なんだよ、アンタに中出しされて俺はもう満足したってんだ」
「・・・・・」
「だからもう離せ」

「アンタの傍若無人っぷりはホント…見事だよ」
「Ah?」

口は軽いが、俺を掴む力は強くなるばかり。

「そんな最悪の自分勝手さ…なんで許せちゃうんだろうね」
「…ンだと?」

 

ってか、猿飛のチンポ…

 

 

 

 

 

 

 

萎えてねェ。